所属・職名
国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 森林防災研究領域
主任研究員 ●website
簡単な研究紹介
研究分野: エコメカニクス、測器開発
力学の手法と測器開発を通して、生態系と環境との相互作用の解明を目指しています。
森林、雨、風、土を対象に、主に3つの分野で研究しています。
森林水文学
森林に降った雨が、葉・枝・幹をどう濡らして、どのように通過していくのか?
キーワード: 雨滴、林内雨、樹冠遮断
樹木力学
風・雪・津波などに対して、森林がどのような力を受けて変形・破壊し、どのように減衰させることで減災機能を発揮するのか?
キーワード: 植物バイオメカニクス、樹木の揺れ・折れ・倒伏、風害、樹形
山地保全学
生態系の基盤である土壌がどのように蓄積し、どのように失われるのか?
キーワード: 土壌侵食、海岸飛砂
雨滴の大きさや速さの測定を通して、様々な降水プロセスについて研究しています
- 雨滴粒径分布や雨滴速度を測定できる、レーザー雨滴計 を製作しています
- 国内外の様々な場所で降水や雨滴を測定し、雨雪判別や林内雨に特有の雨滴成分の検出などを行っています
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ニュース、主要な出張など(直近3ヶ月程度)
2025-01-06 ★論文公開
共著論文が「Ecohydrology」誌に公開されました。
- Saiki et al. Impact of Pathogenic Fungi on Leaf Surface Wettability: A Case Study of Erysiphe castaneigena. ●website
2024-12-08/16 ▼AGU参加、Univ Delaware再訪
@Washington DC。5年ぶりにAGUに参加できた。27000人の参加とのことで、会場内の熱気がすごかった。久々に会えた研究者仲間と雑談や議論を楽しみ、メールでしか交流できてなかった人とも会えた。AGUは、受ける刺激の質と量が段違いに大きい。
Delさんとアメリカで会うのも5年ぶりで、濃い研究議論ができた。デラウェア大も再訪できて懐かしく楽しかった。
2024-12-06 ▼取材協力:NHK 四国らしんばん
取材協力をした、四国らしんばん「身近な木が突然・・・ 相次ぐ倒木被害」(NHK松山放送局)が放送された。イチョウの枝が折れて落ちてきたときの衝撃力を計算し、その解説をした。木の大きさから枝の衝撃力の計算をプロセスを追ってExcelにまとめる作業が楽しかった。研究室に撮影も入り、熱量のある取材だった。骨太でよい番組で、自身も勉強になった。
2024-11-03/09 ▼ベトナム・マングローブ植林地調査
@ベトナム・カンザー地区。初ベトナム&初マングローブ。ボートや徒歩での移動で4か所を周り、合計9プロットで毎木調査をした。写真や話でしか知らなかったマングローブの実物を見ることができ、いろんな形の根っこも見られて興奮の多い出張だった。足元のぬかるみ、蚊や蟻、突然の雨、低木のプロットでの強い日差し、宿舎が波で揺れる、夜の停電、など小さなイベントはあったが、総合的には楽しく過ごせた。食事が毎回おいしかったのが嬉しい。
2024-10-26/27 ▼海岸林学会大会
@米子。久々の大会参加で、海岸での飛来塩分の測定について発表した。弓ヶ浜の砂浜海岸のクロマツ林と、島根半島の岩石海岸の照葉樹林の、全く異なる海岸林を近い距離で見られたのが面白かった。現場に行くとやりたいテーマが見つかり、モチベーションが上がる。時間とお金と人手が欲しい。
2024-10-24/25 ▼芳賀先生訪問
@鳥取大。分野の先輩である芳賀弘和さんを訪ねた。やっと実現できた。研究室訪問、雨滴セミナーでの講演、鳥取砂丘巡検、演習林(蒜山の森)の調査地見学と充実した滞在だった。直接調査現場を見ながら互いの研究成果や内容を情報交換でき、また研究以外の生活での話を聞いてもらえたのもよかった。ありがとうございました。
2024-10-09 ▼JICA研修の講師
@森林総研本所。2024年度コソボ・モンテネグロ/アルバニア・ボスニアヘルツェゴビナ国別研修JICA課題別研修「Eco-DRR/NbS for DRRを軸とした防災・減災」研修の一環として「F-DRR forwind, tsunami, and avalanche」の講義を行った。英語で資料を作り、日本語で発表し、同時通訳で伝えるという経験が面白かった。海岸林の造成と、病虫害で管理が大変というのはどの国も共通していた。
以前の情報は、活動履歴 を参照