現在の所属・職名
国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 森林防災研究領域
主任研究員 ●website
簡単な研究紹介
研究分野: エコメカニクス、測器開発
力学の手法と測器開発を通して、生態系と環境との相互作用の解明を目指しています。
森林、雨、風、土を対象に、主に3つの分野で研究しています。
森林水文学
森林に降った雨が、葉・枝・幹をどう濡らして、どのように通過していくのか?
キーワード: 雨滴、林内雨、樹冠遮断
樹木力学
風・雪・津波などに対して、森林がどのような力を受けて変形・破壊し、どのように減衰させることで減災機能を発揮するのか?
キーワード: 植物バイオメカニクス、樹木の揺れ・折れ・倒伏、風害、樹形
山地保全学
生態系の基盤である土壌がどのように蓄積し、どのように失われるのか?
キーワード: 土壌侵食、海岸飛砂
雨滴の大きさや速さの測定を通して、様々な降水プロセスについて研究しています
- 雨滴粒径分布や雨滴速度を測定できる、レーザー雨滴計 を製作しています
- 国内外の様々な場所で降水や雨滴を測定し、雨雪判別や林内雨に特有の雨滴成分の検出などを行っています
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
特記
2022-08-30 書籍『森林水文学入門』
2020-02-06 書籍『Forest-Water Interactions』
2022-03-24 コズミックフロント
NHK BS「コズミックフロント」の『アマゾンの“空飛ぶ川” 見えてきた地球規模の水循環』が放送されました。この番組に取材協力し、インタビュー出演しました。
ニュース、主要な出張など(直近3ヶ月程度)
2024-06-16 ★論文公開
共著論文が「Catena」誌に公開されました。
- Jeong et al. Characteristics of throughfall kinetic energy in an unmanaged Japanese cypress plantation laden with dead branches. ●website
2024-05-24 ★研究費の採択(協力1件)
昨年度に受け入れたDr. Anna Ilek が代表となって応募した研究課題が、ポーランドの研究費 OPUS 26 に採択されました。研究協力者として参画します。
- Study of interactions between pathogenic fungi and the water balance elements of forest ecosystem on the example of oak powdery mildew
2024-05-28/30 ▼Dr. Beate Michalzik訪問
@Jena, Germany。共同研究者のBeate を訪ねました。1558年設立のFriedrich-Schiller-Universität Jenaのキャンパス、分析機器が充実したラボ、Project AquaDiva のフィールドサイトを案内してもらい、研究の議論をしてきました。Beateはやはり人当たりが良く、楽しい時間を過ごせました。今後の共同研究のあり方も相談しました。Jenaは古い建物とモダンな建物がミックスされたおもしろい街並みで、程よく人が多すぎず、便利で住みやすそうな街でした。
2024-05-24/27 ▼第11回日仏先端科学(JFFoS)シンポジウム
@Strasbourg, France。Earth Science/Geosciences/EnvironmentグループのPGM(企画委員)として参加してきました。「古災害」をテーマに、地震、津波、洪水を主な事例として研究成果を発表し、参加者全員で議論しました。グループ全体で、災害の全体像 → 古災害の履歴の見つけ方 → それを今後にどう生かすか、という統一感のある流れでセッションを構築でき、良い議論ができました。分野外の研究者とも意見交換ができ、今後の共同研究に発展しそうなつながりも生まれました。●website
2024-04-19 ▼春の森林講座
令和6年度科学技術週間 森林総合研究所一般公開「春の森林講座」にて、「森が変える雨の特徴 ―森に寄り道した雨の旅日記―」という講演をしました。楽しく講演できました。アンケートで悪評もなく安心しました。話の中で笑いどころもそこそこ作れたので、良かったかと思います。良い機会を頂けて嬉しかったです。
2024-04-15 ▼電中研に訪問
中部電力との共同研究の絡みで、電力中央研究所(大手町地区)を訪問しました。大手町ビルの中に研究所を構えていて、さすが電力会社、と圧倒されました。
2024-04-15 ▼高知工科大学に訪問
降水観測研究の議論をするため、高知工科大を初訪問しました。観測サイトの見学、測器開発の相談、セミナー「雨滴の観点からの雨の把握」をやりました。キャンパスが美しく、建物も異国感があって、日本ぽくない雰囲気が面白かったです。のんびりした雰囲気があり、研究に集中するには良い場所に見えました。
以前の情報は、活動履歴 を参照