自らの経験で得た,反省とコツ.書き留めることで戒めに役立てる.
論文執筆経験が1回でもある人向け.初心者はページ下部のリンク先の方が役立つでしょう.
論文執筆時に気をつけたいこと
最終更新:2007.11.28、文書作成:2007.11.21
心構え
読者に何をイチバン伝えたい論文なのか,を忘れないようにする
部分部分の執筆や推敲を重ねていくと全体像が把握できなくなる.「何を目的としてこの論文を書いているんだっけ」という基本軸がブレてしまうと,論文執筆はとどこおる.
「この論文ではコレを伝えるんだ」,という箇条書きを作って目に見える場所に貼っておく.そうすれば論文の方向性を見失いにくくなる.なるべく迷子になるのを防ぐ.
執筆中や図のリメイク中に論旨が変わってくることもある.その時は箇条書きを変更して貼りなおす.
完成度は気にせずに,とにかく最後まで書ききる
執筆していると,ちょっと前に書いた文章を修正したくなる.修正しないと落ち着かなくて気持ち悪さが出てくる.その誘惑・気持ち悪さに耐えて,気になることを無視して最後まで書ききる.どうせ途中途中で修正しても,また文章を書き進めるうちに直したくなる気持ちが出てくるし,一生懸命に直したところで,最後まで書いていくうちに,その部分が要らなくなるかもしれない.
最後まで書ききることで,ようやく全体像を把握できるようになる.全体を見ながら部分を直していくのが効率が良い.
「わかりやすく文章を書かなきゃ」とか思っちゃうけれど,それは書ききった後の推敲時に気にすればよい.書ききる事自体が労力を要する大変なことなので,書ききるまでの間は表現とか文法とか小難しいことは考えないようにして,気楽に構える.
参考
- 若手研究者のお経 — これから論文を書く若者のために—
基本. - 東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方
長いが読みやすい. - 聞き手・読み手の興味の度合いに応じて5W1Hを順序よく提示する - 発声練習
論文とは違うが,何をどう書けばよいのか,分かりやすく類型化されている.