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活動履歴 –2019年度

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2019年度

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身分 / 所属

2019.04.01–2020.03.01
主任研究員 / 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所 森林防災研究領域


2020.03.31 新型コロナウイルスの影響

3月末の森林学会が開催中止となり、一参加者として、そして総務主事として準備してきたことが空振りになり、なかなか心の持ちようが難しい2ヶ月でした。今となっては早めに大会中止を決められたことは良かったです。学会関連の事後処理をしつつ、個人としては和文の原稿執筆をこなし、データ処理のためのプログラミング勉強をしました。英語で執筆する頭がそろそろ戻ってきたでしょうか。論文執筆のための準備を整えています。今年はいろいろな研究計画が崩れそうですが、人類の危機にあるので、しっかりと防衛と状況整理に努めたいと思います。

2020.03.31 ★論文受理(52本目)

共著論文が「Ecohydrology」誌に受理されました。2018年に開催された Ettersburg Ecohydrology Workshop の参加者で、提言を出しました。

  • Guswa, A.J., Tetzlaff, D., Selker, J.S., Carlyle-Moses, D.E., Boyer, E.W., Bruen, M., Cayuela, C., Creed, I.F., van de Giesen, N., Grasso, D., Hannah, D.M., Hudson, J.E., Hudson, S.A., Iida, S., Jackson, R.B., Katul, G.G., Kumagai, T., Llorens, P., Lopes Ribeiro, F., Michalzik, B., Nanko, K., Oster, C., Pataki, D.E., Peters, C.A., Rinaldo, A., Sanchez-Carretero, D., Trifunovic, B., Zalewski, M., Levia, D.F. (2020) Ecohydrology in the 21st century: a convergence of opportunities for global sustainability and social justice and equity.
2020.02.18 ★論文受理(51本目)

主著論文(解説)が「土壌の物理性」誌に受理されました。自分のやってきた林内雨滴研究の総説的なものです。

  • 南光一樹 (2020) 雨滴測定から見えてくる葉や枝での雨の振る舞い.
2020.02.17-20 ▼石狩海岸林

飛砂の集中観測のために訪れたものの、活発すぎる低気圧の影響で砂浜海岸にまで積雪。砂は飛びませんでした。秋田に引き続きの空振り。

2020.02.06 ★書籍の刊行

共編集した書籍の電子版が刊行されました。

  • Levia, D.F., Carlyle-Moses, D.E., Iida, S., Michalzik, B., Nanko, K. and Tischer, A. 2020. Forest-Water Interactions. Ecological Studies (Analysis and Synthesis), vol 240. Springer, Cham.
2020.02.05 ★論文受理(50本目)

共著論文が Water, Air, & Soil Pollution 誌に受理されました。関東の山地森林に降下する窒素と硫黄の量を決める地理的要因を調べました。

  • Imamura, N., Levia, D.F., Nanko, K., Tanaka, N., & Ohte, N. (2020) Geographic factors explain the variability of atmospheric deposition of sulfur and nitrogen onto coniferous forests within and beyond the Tokyo Metropolis.
2020.02.4-7 ▼秋田海岸林

飛砂の集中観測のために訪れたものの、活発すぎる低気圧の影響で砂浜海岸にまで積雪。砂は飛びませんでした。

2020.02.04 ★論文受理(49本目)

共著論文が Ecohydrology 誌に受理されました。コーカサスブナ天然林の樹幹流量のばらつきを評価しました。

  • Dezhban, A., Attarod, P., Zahedi Amiri, G., Pypker, T.G., & Nanko, K. (2020) The variability of stemflow generation in a natural beech stand (Fagus Orientalis Lipsky) in relation to rainfall and tree traits.
2020.01.19-22 ▼九州大学宮崎演習林

森林内の雨滴衝撃力及び土壌侵食量の定量評価についての技術指導のために、Dr. Steffen Seitz(テュービンゲン大学)と共に宮崎演習林に行ってきました。一度行ってみたかったところなので、ありがたかったです。本格的に研究を始める前に、研究計画議論ができて充実しました。今後が楽しみです。Steffenとも色々と話ができたのも良かったです。

2019.12.20 ★外国人招へい事業に採択されました

JSPSの外国人招へい研究者(長期)が採択されました。共同研究者のPilar Llorens博士を3ヶ月招へいします。

2019.12.18-19 ▼業務報告会

森林防災研究領域の年一回の業務報告会。AGUと被ってしばらく参加できていなかったたため、久々の参加。久々にいろんな方と話せました。

2019.12.09-15 ▼2019 AGU Fall Meeting

AGU (@San Francisco)でポスター発表をしました。2016年の人工降雨実験のデータがようやくまとまってきました。ここ最近では1番の評価でした。来年にアウトプットします。アメリカの先生たちと深めの議論もでき、後輩とのワクワクする今後の研究計画議論もできた。

2019.11.26-28 ▼海岸林調査

科研「風由来の環境ストレスの実態解明に基づく海岸林の地形・林冠の動態モデルの開発」の研究推進のために、宮崎の観測サイトでクロマツを伐倒しました。樹冠解析を行います。宮崎大学にて、国土管理保全学という講義でゲスト講演もしました。

2019.11.20 ★賞を受けました

東京ビッグサイトで行われたアグリビジネス創出フェア2019の会場にて、令和元年度(第15回)「若手農林水産研究者表彰」農林水産技術会議会長賞の表彰式に出席しました。業績は「林相の違いに由来する林内の雨・土砂動態に関する研究」です。これまでの研究を総まとめした内容になっており、61名の共同研究者(日本18機関、外国7機関・6カ国)との27件の論文(主著14件、共著13件)が基になっています。皆様のおかげでこのような業績を残すことができました。感謝しております。

2019.11.11-15 ▼スギの引き倒し試験

科研分担「台風による森林被害の予測精度向上をめざした立木間の動的相互作用の解明」の研究推進として、スギの根返り抵抗を求めるための引き倒し試験を行いました。合計37本を引き倒しました。根鉢もまちまちで立派なもの、小さいもの、折れてしまうもの、アリにやられているもの、がありました。良いデータになりますように、

2019.11.14 ★論文受理(47本目)

共著の総説が Plant and Soil 誌に受理されました。アグロフォレストリーの効果についてまとめました。

  • Zhu, X., Liu, W., Chen, J., Bruijnzeel, L.A., Mao, Z., Yang, X., Cardinael, R., Meng, F.-R., Sidle, R.C., Seitz, S., Nair, V.D., Nanko, K., Zakari, S., Singh, A.K., Zou, X., Chen, C. and Jiang, X.J. Reductions in water, soil and nutrient losses and pesticide pollution in agroforestry practices: a review of evidence and processes.
2019.10.26 ▼2019年度土壌物理学会大会

第61回シンポジウム「土壌・水環境のサステナビリティとコロイド界面現象」において、依頼講演「雨滴測定から見えてくる葉や枝での雨の振る舞い」をしました。他流試合でしたが、雨滴研究の面白さを伝えることに成功しました。雨滴測定についての興味をいただき、今後何かしらの共同研究が生まれるかもしれません。

2019.10.16-23 ▼Drs. Llorens and Latron の招へい

科研代表「雨は樹木の垂直構造をどう旅して地面に達するのか?化学分析を活用した物理モデル開発」の研究推進のために、スペイン環境調査水環境研究所(Surface Hydrology Erosion CSIC)の共同研究者を招へいしました。研究議論、論文執筆議論、今後の共同研究計画、講演会の主宰、筑波森林水文試験地の案内をしました。交友が深まり、共同研究に関する議論が大きく進展しました。

2019.10.21 ★賞を受けます

令和元年度(第15回)「若手農林水産研究者表彰」において、農林水産技術会議会長賞の受賞が決定しました。2019年11月20日に表彰式があります。

2019.10.02-04 ▼筑波会議2019

若手のダボス会議を目指すべく初開催となった Tsukuba Conference に招待者として参加しました。ポスター発表を行いました。普段聞く機会のない分野の先進的な発表を聞くことができて刺激を受けました。

2019.09.28-10.08 ▼Drs. Levia and Carlyle-Moses の来日対応

共同研究者の来日対応をしました。研究議論、論文執筆推進、今後の共同研究計画、Dr. Carlyle-Moses の講演の準備をしました。Dr. Leviaとの交友を更に深め、Dr. Carlyle-Moses を日本好きにすることに成功しました。

2019.09.01-07 ▼ハワイ大学マノア校

科研代表「雨は樹木の垂直構造をどう旅して地面に達するのか?化学分析を活用した物理モデル開発」の研究推進のために、ハワイ大学マノア校に出張しました。Raindrop and disdrometer workshop にて依頼講演を行いました。レーザー雨滴計を持参し、使用法を教えて現地に設置してきました。

2019.08.06 ★論文受理(46本目)

共著論文が Hydrological Processes に受理されました。ヨーロッパブナとドイツトウヒの林内雨滴粒径分布を比較しました。

  • Lüpke, M., Leuchner, M., Levia, D.F., Nanko, K., Iida, S. and Menzel A. Characterization of differential throughfall drop size distributions beneath European beech and Norway spruce.
2019.07.30-31 ▼北茨城現地検討会

研究所の交付金プロジェクト「地域に応じた森林管理に向けた多面的機能の総合評価手法の確立」の研究推進のために、モデル計算対象地域の北茨城を巡検してきました。森林に関わる様々な機能の研究者と一緒に現地を周り、それぞれの機能の意味を勉強しました。普段一緒にならない分野の人と一緒に巡ると、森林について知らなかったことがよくわかって楽しかったです。有意義でした。

2019.07.27 ▼研究所一般公開

研究所の一般公開にて、見学ツアー「飛砂(ひさ)風洞で砂丘の風紋(ふうもん)を再現する実験」の手伝いをしました。砂が飛ぶ様子を楽しんでいる子供の顔つきが嬉しかったです。

2019.07.18 ▼消防研究センター

消防庁消防大学校に付属する、消防研究センターを訪れ、防火や火災の大規模実大実験ができる施設を見学してきました。施設も広く、火に関する様々な実験ができそうで、アイデアが多く湧いてきそうです。

2019.07.09-10 ▼秋田海岸

科研「風由来の環境ストレスの実態解明に基づく海岸林の地形・林冠の動態モデルの開発」の研究推進のために、秋田の観測サイトの巡検と調査をしてきました。2014年に訪れたことがありましたが、知識が深まった状態で見に行くと新たな発見が多く楽しかったです。数カ所の海岸をめぐりましたが、localな地形や気象条件で林形が違っており、一般化するのが難しそうだなと悩んでおります。

2019.06.27-28 ▼宮崎海岸

科研「風由来の環境ストレスの実態解明に基づく海岸林の地形・林冠の動態モデルの開発」の研究推進のために、宮崎の観測サイトの巡検と調査をしてきました。海岸林の林形が風よりは高潮や飛来塩分の影響を受けていそうでした。過去にあった大きな海風イベントを抽出したいところです。

2019.06.17-19 ▼千代田試験地

科研「台風による森林被害の予測精度向上をめざした立木間の動的相互作用の解明」の研究推進のために、スギの幹に取り付けているひずみセンサを検定するための引張試験をしてきました。大きさの似たスギでも、曲がりやすさやしなり方が違っていて、個性豊かでした。これをデータとして扱うのが難しい。

2019.06.11-13 ▼石狩海岸

科研「風由来の環境ストレスの実態解明に基づく海岸林の地形・林冠の動態モデルの開発」の研究推進のために、共同研究メンバー全員で観測サイトの巡検と調査をしてきました。カシワを中心とした天然広葉樹海岸林の景色や成り立ちが、自分の知っている海岸林とは全く違っていて新鮮でした。それぞれの意見や感想を共有しながら巡検でき、知的好奇心が大いに刺激されました。研究推進がんばります。

2019.06.01 ★日本森林学会総務主事

2年間、一般社団法人日本森林学会の総務主事を担当します。

2019.05.30 ★書籍が出版されます

Forest-Water共同編集した、Springer社のEcological Studies Series の書籍『Forest-Water Interactions』が出版されます。2019年11月刊行予定

森林と水の関係についてまとめた書籍です。全24章で、16カ国からの77名で執筆しています。初めてCo-Editor(共同編集者)を担当し、主著でも1章分執筆しました。

  • [書籍] Levia, D.F., Carlyle-Moses, D.E., Iida, S., Michalzik, B., Nanko, K. and Tischer, A. 2019. Forest-Water Interactions
  • [章] Nanko, K., Tanaka, N., Leuchner, M. and D. F. Levia. 2019. Throughfall erosivity in relation to drop size and crown position: a case study from a teak plantation in Thailand.
2019.05.15-20 ▼ウッチ大学 in Poland

2018年10月のワークショップで知り合ったZalewski教授の招待を受けて、ウッチ大学(Uniwersytet Łódzki)とポーランド科学アカデミー内の生態水文学に関するユネスコヨーロッパ地域センター(UNESCO European Regional Centre for Ecohydrology at the Polish Academy of Sciences)をLevia教授と一緒に訪問してきました。我々の研究成果を紹介し、ポーランドの生態水文学の取り組みを紹介してもらいました。

2019.05.10 ★研究成果の広報(海岸クロマツ)

研究成果が、森林総研のウェブサイトで紹介されました。
海岸クロマツの津波に対する耐性を推定

2019.05.09 ★スペインの国際共同研究プログラムの採択

研究課題「The impacts of forest management and climate change on rainfall partitioning: their effects on soil moisture and groundwater」が、スペイン科学研究高等評議会(Consejo Superior de Investigaciones Científicas, CSIC)の国際共同研究プログラムに採択されました。分担研究者として参画します。6カ国(スペイン、ドイツ、スイス、アメリカ、カナダ、日本)のメンバーで構成される素敵なチームです。色々と楽しみ!

2019.05.06-07 ▼九州大学福岡演習林

研究協力者として参画している科研課題「荒廃針葉樹人工林はどのような過程で環境に悪影響を及ぼしどのように改善できるのか?」の研究推進のために、観測サイトの見学、研究計画打合せ、雨滴計レクチャをしてきました。かなり面白い実験的な観測で、始まる前から結果がたのしみです。

2019.04.26 ★研究成果の広報(樹冠通過雨の分離)

研究成果が、森林総研のウェブサイトで紹介されました。
雨滴のサイズから明らかとなった森林の中で降る雨の違い

2019.04.25 ★帰国報告会

@森林総研。タイトル「国際共同研究強化による海外出張帰国報告会」。8ヶ月のアメリカ滞在の経験を研究所で共有しました。

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